ローマ帝国はゲルマン人の侵入によって崩壊した。人々はローマ帝国の崩壊をこのように考えてきた。この考えは間違いでない。しかし、キリスト教の影響やインド・ヨーロッパ語族の性質が見落とされている。
北方民族の侵入によって、中国王朝は何回も崩壊してきた。しかし、中国人は歴史を重視するので、崩壊しても再生してきた。エジプトもペルシャもインドも彼ら自身の文化や文明を維持してきた。しかし、ローマもギリシアもヒッタイトも跡形もなく消えてしまった。
ローマ帝国の崩壊はやはり奇妙である。東ローマ帝国は現在のトルコであるが、彼らはイスラム教になり、かつローマやヒッタイトに親近感を覚えていないように見える。以下で、俺はローマ帝国の崩壊の原因を提示しよう。
1 ローマ帝国の滅亡の不思議
たとえ国家が崩壊するとしても、その土地の人間が絶滅するわけでない。さらに、ゲルマン人との混血はゲルマン人の数の方がはるかに少ないので、無視できる程度である。にも関わらず、ローマ人という地中海小人種はどこへと消え失せてしまったように思える。
ローマ帝国の崩壊の後、ローマは非常に混乱した。虐殺や略奪も存在しただろう。しかし、人口崩壊が生じたわけでなかったはずである。彼らはどこへ行ったのか?
ローマ帝国の不思議はエジプトやペルシャや中国を見るとき、立ち現れる。ローマ人はまるで匈奴やフン族のような遊牧民のように消え失せてしまった。ヒッタイトやローマ人は農耕民族よりも遊牧民族であったように消え失せた。
2 キリスト教と女性崇拝
ローマ帝国の崩壊には、キリスト教の影響が非常に強かったはず。キリスト教は女性的な宗教であり、女性崇拝を繰り返す。一般的に、女系社会や母系社会は持続せず、跡形もなく崩壊してきたので、ローマ帝国の崩壊も似た原因を持つだろう。
俺はローマ帝国の崩壊には、キリスト教という女性的な宗教とローマ帝国の母系社会(女性社会)が影響していると憶測する。ローマ人もギリシア人も外見的にはマッチョであるが、彼らは実際女々しく、現在のイタリア人もマッマっこで無責任である。
さらにキリスト教の教えは自殺につながる。例えば、右の頬を叩かれたら、左の頬を差し出せという教えが存在する。しかし、普通に考えれば、そんなことをすると、死ぬだろう。
3 インド・ヨーロッパ語族の性質
ローマ帝国の崩壊には、ローマ人がインド・ヨーロッパ語族であったことが関係している。これは古代ギリシアやヒッタイトがどこかに行ってしまったことにも関係する。インド・ヨーロッパ語族は主語を認識できないので、彼らは一度滅びると、再起不能になる。
たとえローマ帝国が滅亡したからと行って、そこにいたローマ人(地中海人種)が消え失せるわけでない。しかし、ローマ人はローマ帝国の崩壊とともにどこかへと行ってしまったように思える。おそらく、彼らはローマ帝国の崩壊とともに、自己認識能力を失ったはず。
その結果、彼らは自分が誰であるかを認識できなくなったので、自己認識の持続性や継続性を失った。エジプト人もペルシャ人も混血しているが、彼らは自己を認識する能力を持っているので、彼らは歴史的な持続性を把握できる。一方、インド・ヨーロッパ語族は主語を認識できないので、彼らは一度宗教や国家を失うと、もろく永遠に消え失せてしまう。