俺はP→Qの否定を知らなかった。噂によると、「P→Q」の否定はPかつQの否定であるらしい。以下で、俺はP→Qの否定を “宗教的な観点” から提示しよう。
1章 人間の形
具体例:もしある対象がホモ・サピエンスの形を持つ対象であるならば、その対象は人間である。
もしある対象がホモ・サピエンスの形を持つ対象であるならば、その対象は人間である。Pを「ある対象がホモ・サピエンスの形を持つ対象である」とする。Qを「その対象は人間である」とする。
ある対象が人形であるとき、上位の脳の運動は成立しない。だから、俺らは上記の運動を正当でないと否定したい。その時、その否定は「ある対象がホモ・サピエンスの形を持つ対象である」かつ「その対象は人間でない」であるそうだ。
日常的には、俺は上記の脳の運動を否定して、「もしある対象がホモ・サピエンスの形を持つ対象であるならば、その対象は必ずしも人間でない」とすると勘違いしていた(俺が欲しい文章は「」内である)。上記の脳の運動を否定すると、推論が生じるよりもむしろ、真偽が一致する文章が生成されるように見える。
2章 具体例
具体例:もしある対象が4であるならば、その対象は奇数である。
もしある対象が4であるならば、その対象は奇数である。ある対象が4であるとき、この文は偽である。ある対象が2であるとき、この文は真である。ある対象が5であるとき、この文は真である。
これを否定すると、ある対象が4である時、この文は真である。ある対象が2である時、この文は偽である。ある対象が5である時、この文は偽である。
否定は「ある対象が4である」かつ「その対象は奇数でない」ある対象が4である時、真かつ真で、この文は真である。ある対象が2である時、偽かつ真で、この文は偽である。ある対象が5である時、偽かつ偽で、この文は偽である。真偽は一致しているように見える。