モザンピークにおける牙のない雌象と進化論〜密猟と進化、そして自由意志〜

動物
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 アフリカ、モザンビークのゴロンゴーザ国立公園に暮らすゾウには、15年間続いた内戦がもたらした、ある特徴がある。多くのゾウが牙を持たないのだ。内戦中、現地では資金源となる象牙や、食料となる肉を目当てに、ゾウ全体の約9割が殺された。ゴロンゴーザ国立公園に生息するゾウたちはその数少ない生き残りだ。(参考記事:「動物大図鑑 アフリカゾウ」) 象牙目当ての狩りによって、牙が生えないゾウは、国立公園内で生物学的な優位性を持つことになった。最近の調査では、1992年の内戦終結後に生まれた若いメスの3分の1が、最初から牙を持っていなかった。通常、牙なしの個体はアフリカゾウの雌のうちわずか2〜4%しか生まれない。(参考記事:「【動画】最悪! 子ゾウに若いオスが乱暴、その理由は」

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/b/111300246/

 以下では、俺は上記の速報を進化論の観点から述べてみる。一般的には、上記の現象は牙を持たない象が進化論的に生き残ったである。しかし、俺は上記の現象は進化論だけでは説明できないと審判する。

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牙のない象と進化論

 以下では、俺は牙のない雌象に関する現象を進化論と自由意志の観点から説明するつもりである。

自由意志と進化論

 俺系統の認識 牙のない雌象は牙が生えるという自動的な運動を牙が生えないという非自動的な運動にその自由意志で変化させた。

 その結果、牙のない雌象は密猟による殺害を回避して、進化論的に生き残った。ここでは、自由意志とは、自動的な運動を非自動的な運動に変化させる能力である。例えば、俺が自動運転車に乗るとき、俺はブレーキを踏んだり、ハンドルを右に回して、自動運転車の自動的な運動を非自動的な運動へと変化させることができる。この自動的な運動を非自動的な運動へと変化させる能力が自由意志である。

完全に自動的な世界では、雌象の牙は自動的に生えてくる。しかし、高等動物は自由意志を持っているので、彼らは牙が生えるという自動的な運動を牙が生えないという非自動的な運動にその自由意志で変化させた。その結果、雌象の牙は生えてこなくなった。

注意点としては、象が牙が生えるという自動的な運動を非自動的な運動へと変化させた結果、牙が生えないという非自動的な運動が生じた。象は牙が生えないという目的を持って、牙が生えなくしたわけでない。自由意志は自動的な運動を非自動的な運動に変化させる能力である。だから、象は「牙が生えない」でない非自動的な運動を象の自由意志で導出したかもしれない。今回では、象は牙が生えるという自動的な運動を非自動的な運動へと偶然に変化させた。

一般的には、自由意志は自己の行為の選択能力である。このとき、自由意志は目的的な印象を持ってしまう。つまり、その雌象は牙を生やさないという選択を実行した。しかし、俺の印象では、自由意志は目的には無関係であり、自由意志は自動的な運動を非自動的な運動へと変化させるだけである。

 俺系統の認識 牙のない雌象は牙が生えるという自動的な運動を牙が生えないという別の自動的な運動にその自由意志で変化させた。

 異なる考え方として、上記が存在する。上記では、自由意志とは、自動的な運動を別の自動的な運動へと変化させる能力である。例えば、ある主体が直進という自動的な運動を左折という自動的な運動へその主体の自由意志で変化させる。

上記の考えでは、運動は線ーであり、自由意志による変化は点・である。または、自由意志による変化は短い線 – である。ある運動aが存在する時、aーーーーーである。ある主体がその運動aを別の自動的な運動bへとその主体の自由意志で変化させる時、この図はaー・bーーーーになる。これを繰り返すと、aー・bー・cー・dー…になる。俺がαやβを点に与えると、この図はaーα・bーβ・cーーーになる。

上記の象の例えでは、雌象の牙が生える自動的な運動はaである。雌象の牙が生えない自動的な運動はbである。αは「牙のない雌象は牙が生えるという自動的な運動aを牙が生えないという別の自動的な運動bにその自由意志で変化させた」である。記号で書くと、aーα・bーーー…である。または、aーα-bーーー…である。

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