2011年、スイスの研究機関iGENEAによりツタンカーメンの属するY染色体ハプログループが判明したと発表され、R1b1a2-M269という現在の西ヨーロッパの住民に見られる父系血統で、現在のエジプト人にはほとんど見られないハプロタイプであることが分かった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ツタンカーメン#ツタンカーメンのミイラ
上記の速報により、一部の人々はツタンカーメンは白人(欧州人)であったと主張したいように見える。しかし、俺はY染色体ハプログループRそれ自体がコーカサス人種系統でなく、モンゴロイド人種系統である可能性もあると憶測する。以下では、俺はツタンカーメンのY染色体ハプログループRを解釈する。
ツタンカーメンのY染色体ハプログループ
ツタンカーメンのY染色体ハプログループRの意味
意味:ツタンカーメンのY染色体ハプログループRはモンゴロイド人種系統である可能性もある。
ツタンカーメンのY染色体ハプログループRはモンゴロイド人種系統である可能性もある。上記では、ツタンカーメンのY染色体ハプログループRは西欧州由来であると指摘されている。しかし、コーカサス人種系統のY染色体はY染色体ハプログループIとY染色体ハプログループJである可能性がある。
補足的には、Y染色体ハプログループGもコーカサス人種系統に近いだろう。もしツタンカーメンのY染色体ハプログループがIであったならば、その時、ツタンカーメンのY染色体ハプログループは欧州人(白人)系統であったと言えるだろう。
欧州人がY染色体ハプログループRを持つのは、フン族やチンギス・ハンのようなモンゴロイド人種にすでに支配されてしまった可能性もある。
ツタンカーメンのY染色体ハプログループの理想
理想:ツタンカーメンのY染色体ハプログループはE1b1bであるべきであった。
理想的には、ツタンカーメンのY染色体ハプログループはE1b1bであるべきであった。なぜなら、エジプトを含む北アフリカ人の雄のY染色体ハプログループはE1b1bであってきた。中東人由来のY染色体ハプログループはJ系統とE1b1b系統である。
ただし、Y染色体ハプログループE自体はエジプトを含む北アフリカ人だけでなく、ネグロイド人種にも観察される。当然、ツタンカーメンのY染色体ハプログループがJ系統であっても驚かれないだろう。なぜなら、Y染色体ハプログループJはアラブ人のY染色体ハプログループである。
個人的には、俺はエジプト人を含む北アフリカ人(E1b1b系統)とアラブ人(J系統)は非常に異なる人々であるように感じてきた。おそらく、古代におけるユダヤ教徒(ユダヤ人)との対立はJ系統とE系統の対立であっただろう。現在も、エジプトとサウジアラビアでは、何らかの壁があるように感じる。