アリストテレスの形相及び質料、可能態及び現実態及び完全現実態について

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 アリストテレスは形相と質料という考えを提示した。さらに、彼は可能態と現実態と完全現実態を提示した。

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応答背景

ホモ・サピエンス

 俺の認識 俺は何がホモ・サピエンスであるのかを俺の感覚に依存せずに正確に認識したい。

 一般化すると、俺はある対象を俺の感覚に依存せずに正確に認識したい。口語的には、俺は対象をノリや雰囲気でふわっと捉えるのでなく、正確に把握したい。この時、俺はアリストテレスの形相と質料を使用する。

例えば、俺が殺人行為や殺ホモ・サピエンスに関する法律を対象に適用する時、俺は何が人間であるのか、何がホモ・サピエンスであるのかをきちんと認識する必要がある。たとえある対象が俺らに似ているとしても、もしその対象が人間でもホモ・サピエンスでもないならば、殺人や殺ホモ・サピエンスに関する法律はその対象の破壊行為に適用されない。

感覚的には、俺が無限を扱う時、俺は無限を感覚でなく、論理や整備された計算手続きで扱う。もし俺が無限をノリや雰囲気でふわっと扱う時、俺は無限に関する計算を間違って導出する。あの感覚がアリストテレスの形相と質料に近いかもしれない。

形相と質料

形相

 俺の認識 形相とは、対象の形(形式)である。

 俺が何がホモ・サピエンスであるのかを知りたい時、俺は対象の形を観察する。ある対象がホモ・サピエンスと同じ形を持つとき、その対象はホモ・サピエンスである。この思考の規範は現実的でないが、形相の考えではこのように思考する。

この時、ホモ・サピエンスの形を持つ彫刻もホモ・サピエンスになってしまう。なぜなら、その彫刻はホモ・サピエンスの形を持っている。だから、もし俺がその彫刻を破壊するならば、その時、俺は殺人行為(または殺ホモ・サピエンス行為)に関する法律を適用される。

ギリシア建築の例えでは、もしある対象がギリシア建築の形を持つならば、たとえその建築が木製であるとしても、その建築は建築である。または、青銅器の剣も鉄製の剣も同じ形を持つので、互いに同じである。

質料

 俺の認識 質料とは、対象の要素(素材)である。

 俺が何がホモ・サピエンスであるのかを知りたい時、俺は対象の要素を観察する。ある対象がホモ・サピエンスと同じ要素を持つとき、その対象はホモ・サピエンスである。ここでの要素は肉と骨、そして皮である。要素は素材にも置き換えられる。

質料では、対象の要素のみが着目される。だから、たとえある対象がホモ・サピエンスの形を持っていないとしても、もしその対象がホモ・サピエンスの要素を持つならば、その対象はホモ・サピエンスである。

例えば、古代ギリシアの建築は大理石という要素とあの円柱という形で成立している。質料のみでは、もし俺が大理石を用意するならば、たとえその大理石が古代ギリシア建築の形を持たないとしても、その大理石は古代ギリシア建築である。

形相と質料の意味

 俺の認識 もし俺が対象の形及び要素を見るならば、俺は対象を感覚に依存せずに正確に認識する。

 上記で見たように、形相と質料のどちらか一方のみでは、俺は対象をうまく認識することができない。しかし、俺が対象の形と要素の両方を指定する時、俺は対象をうまく認識することができる。つまり、俺が対象の形と要素をじっと見て、俺はその対象がホモ・サピエンスであるのかを俺の感覚に依存せずに正確に認識する。

上記の例では、俺がホモ・サピエンスの形と要素を正確に見るとき、俺は何がホモ・サピエンスであるのかを正確に認識することができる。俺はホモ・サピエンスとデニソワ、ネアンデルタールのそれぞれを正確に認識することができる。また、俺は殺人行為や殺ホモ・サピエンス行為に関する法律を正確に適用することができる。

さらに、俺がある建築の形と要素を古代ギリシア建築のそれらと同じように指定する時、俺はその建築を古代ギリシア建築と俺の感覚に依存せずに正確に認識する。

可能態と現実態、そして完全現実態

可能態

 俺の認識 可能態とは、ある対象bになる可能性を持つ対象aである。

 例えば、鳥の卵やホモ・サピエンスの受精卵が可能態の具体例である。植物では、種子がある植物の可能態である。可能態は対象bそれ自体でない。鳥の可能態は鳥でなく鳥の卵である。同様に、ホモ・サピエンスの可能態はホモ・サピエンスでなくホモ・サピエンスの受精卵である。

だから、たとえ俺がある対象bの可能態を破壊するとしても、俺は対象bそれ自体を破壊していない。つまり、たとえ俺があるホモ・サピエンスの可能態を破壊するとしても、俺はホモ・サピエンスそれ自体を破壊していない。だから、殺ホモ・サピエンスに関する法律はその行為に適用されない。

現実態

 俺の認識 現実態とは、対象bとして実際に発現した可能態である。

 例えば、鳥の雛やホモ・サピエンスの子供が現実態である。可能態としての卵が実際に発現して雛になる。可能態としての受精卵が実際に発現してホモ・サピエンスの子供になる。生物的には、受精卵が発生して胎児になる。

ホモ・サピエンスの子供はホモ・サピエンスの形や要素を持っている。けれども、彼らは成熟した肉体や成熟した知的能力を持っていない。現実態は未成熟な対象bである。

完全現実態

 俺の認識 完全現実態とは、完全に成熟した現実態である。

 例えば、成鳥やホモ・サピエンスの大人が完全現実態である。もし殺ホモ・サピエンスに関する法律の適用が完全現実態のみに適用されるならば、現実態には適用されない。この時、たとえ俺がホモ・サピエンスの現実態を破壊するとしても、その行為は殺ホモ・サピエンス行為にはならない。何がホモ・サピエンスであるのかに関する認識や定義はこの現実態から始まるように見える。完全現実態は対象bそれ自体である。

元気