語族とY染色体ハプログループの対応仮説

ホモ・サピエンス生物種
https://ja.wikipedia.org/wiki/語族#/media/ファイル:Human_Language_Families_Map.PNG
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 父系言語仮説のためか、語族とY染色体ハプログループには、何らかの対応があるように感じる。以下では、俺は語族とY染色体ハプログループの対応(仮説)を提示するつもりである。

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語族とY染色体ハプログループの対応仮説

対応仮説

 対応仮説:Y染色体ハプログループxはそのxに対応する語族xに対応する。

 xは未知数のようなものである。xには、AやRが代入される。例えば、Y染色体ハプログループRには、そのRに対応する語族Rが存在する。例えば、Rに対応する語族は印欧語族である。

父系言語仮説によると、それぞれの言語はそれぞれの父系で伝達されていく。語族は言語であるので、語族(正確には、語族に属するそれぞれの言語)も父系で伝達される。遺伝的な意味での父系とは、Y染色体ハプログループである。だから、もし父系言語仮説が実際的であるならば、その時、語族はY染色体ハプログループ系で伝達されいく。

その結果、Y染色体ハプログループxはそのxに対応する語族xに対応する。当然、上記は理想的な状態である。理論物理で例えると、上記は摩擦のない状態に対応する。征服や文明の差による言語置換(言語交替)は考慮されない。上記から、俺らは次を得る。

 派生仮説:語族の数はY染色体ハプログループの数に一致する。

 上記も非常に理想的な状態で成立する。それぞれのハプログループが自己の言語を創造して、言語の分岐が維持されて、かつ失わない状態である。現実的には、語族の数はY染色体ハプログループの数に何となく対応している。

ある種のハプログループは自己の言語形成に失敗して、自己の言語を創造できなかったかもしれない。または、ある種のハプログループは別のハプログループに征服されて、自己の言語を失ったかもしれない。または、2つ以上の言語の接触がそれぞれの言語の境界を失わせる場合である。この種の状態は理想的には除外されると仮定する。

x系統語族

 次に、俺らは単語を便宜的に導入する。A系統語族とは、Y染色体ハプログループAに対応する語族である。B系統語族とは、Y染色体ハプログループBに対応する語族である。E系統語族とは、Y染色体ハプログループEに対応する語族である。D系統語族とは、Y染色体ハプログループDに対応する語族である。

C系統語族とは、Y染色体ハプログループCに対応する語族である。G系統語族とは、Y染色体ハプログループGに対応する語族である。H系統語族とは、Y染色体ハプログループHに対応する語族である。

I系統語族とは、Y染色体ハプログループIに対応する語族である。J系統語族とは、Y染色体ハプログループJに対応する語族である。T系統語族とは、Y染色体ハプログループTに対応する語族である。L系統語族とは、Y染色体ハプログループLに対応する語族である。

MS系統語族とは、Y染色体ハプログループMSに対応する語族である。Q系統語族とは、Y染色体ハプログループQに対応する語族である。R系統語族とは、Y染色体ハプログループRに対応する語族である。N系統語族とは、Y染色体ハプログループNに対応する語族である。O系統語族とは、Y染色体ハプログループOに対応する語族である。

具体例

A系統語族

 仮説:コイサン語族(諸語)がY染色体ハプログループAに対応する語族である。

B系統語族

 仮説:ピグミーなどが話してきた言語がY染色体ハプログループBに対応する語族である。

E系統語族

 仮説:ハム語族がY染色体ハプログループEに対応する語族である。

 ハム語族はY染色体ハプログループE(E1b1b)に対応している。ハム語族は北アフリカのコーカサス人種(中東小人種)の言語である。エジプト人もアラブ人(サウジアラビア)も同じアラブ人と考えられてきたように思える。

けれども、現在では、彼らは異なる語族と異なるY染色体ハプログループを持っているかもしれない。実際、エジプト人とアラブ人は自己の言語も自己のY染色体ハプログループも、そして自己の言語も異なるように感じた。対応仮説を使用すると、個人的には、ニジェール・コンゴ語族もハム語族であるように感じる。

D系統語族

 仮説:チベット民族や大和民族が話していた言語がY染色体ハプログループDに対応する語族である。

 日流語族がY染色体ハプログループDに対応する言語である可能性もある。または、シナ・チベット語族がY染色体ハプログループDに対応する言語である可能性もある。または、アイヌ民族の言語がY染色体ハプログループDに対応する語族であるかもしれない。

C系統言語

 仮説:アルタイ語族(アルタイ諸語)がY染色体ハプログループCに対応する語族である。

 アルタイ語族はモンゴル人が話している言語である。モンゴル人はY染色体ハプログループCを持つ。アボリジニの一部もC系統であるらしい。アボリジニはオーストロネシア諸語を話すらしい。

ただし、モンゴル人とアボリジニは地理的にも分岐の年代も離れていて、かつ古い。だから、俺は上記の対応仮説が成立するのかを断定することはできない。ただし、俺は何らかの関係が存在するかもしれないと同時に感じる。

G系統語族

 仮説:アナトリアの農耕民やコーカサス人の一部が話していた言語がY染色体ハプログループGに対応する語族である。

 コーカサス地域には、Y染色体ハプログループGを持つコーカサス人種が存在する。または、カルトヴェリ語族(南コーカサス語族)が存在する。個人的には、俺はこの語族がY染色体ハプログループGに対応する語族であると感じる。

また、俺はもしシュメール人がY染色体ハプログループGを持っていたならば、彼らはカルトヴェリ語族(南コーカサス語族)に属する言語を話していたと憶測する。つまり、この場合、シュメール語はY染色体ハプログループGに対応する語族、G系統語族である。

I系統語族

 仮説:バルカン人や北欧人が話していた言語がY染色体ハプログループIに対応する語族である。

 現在、バルカン人や北欧人は印欧語族を話している。けれども、俺は彼らは氷河期以降に欧州へと流入した印欧語族を持つ民族によって言語的に支配されたと憶測する。その結果、彼らは自己の言語を失い、言語交代を起こしたので、彼らは印欧語族を話している。

ドイツ語には、基層言語が存在するらしい。俺の憶測では、この基層言語がY染色体ハプログループIの言語に対応するように感じる。または、G系統。

J系統語族

 仮説:セム語族がY染色体ハプログループJに対応する語族である。

 セム語族はY染色体ハプログループJに対応している。セム語族はアラビア半島やレバント地域やトルコにおけるコーカサス人種(中東小人種)の言語である。Y染色体ハプログループJはセム人と歴史的には呼ばれ、彼らはアブラハム系統の宗教を持ち、セム語族を持っている。

H系統語族

 仮説:ドラヴィダ語族がY染色体ハプログループHに対応する語族である。

 ドラヴィダ語族はY染色体ハプログループHに対応している。ただし、wikipediaによると、ドラヴィダ人はY染色体ハプログループLを持っている。だから、Y染色体ハプログループLがドラヴィダ語族の可能性もあるが、個人的には、俺はY染色体ハプログループHがドラヴィダ語族であると感じる。

L系統語族

  仮説ブルショー人が話す言語(ブルシャスキー語)がY染色体ハプログループTに対応する語族である。

 ウィキペディアによると、ブルシャスキー語は孤立した言語であるらしい。俺はブルシャスキー語はY染色体ハプログループTに対する語族であると憶測する。話者はおそらくブルジョー人であるかもしれない。

T系統語族

MS系統語族

 仮説:パプア人・ニューギニア人が話す言語(諸語)がY染色体ハプログループMSに対応する語族である。

Q系統語族

 仮説:アメリカ先住民が話していた言語がY染色体ハプログループQに対応する語族である。

R系統語族

 仮説:印欧語族がY染色体ハプログループRに対応する語族である。

 印欧語族はY染色体ハプログループRに対応している。一般的に、印欧語族は欧州人や地中海人の言語と考えられているように感じる。けれども、Y染色体ハプログループRがコーカサス人種系統のハプログループであるのかは不明である。

O系統語族

  仮説:漢民族や華北人や華南人が話していた言語がY染色体ハプログループOに対応する語族である。

 中国語はシナ・チベット語族と呼ばれているように見える。けれども、チベット人はY染色体ハプログループDを持つ一方、漢民族はY染色体ハプログループOを持つ。対応仮説では、Y染色体ハプログループxはそのxに対応する語族xに対応する。

従って、シナ・チベット語族はY染色体ハプログループDか、Y染色体ハプログループOに対応する語族である。個人的には、Y染色体ハプログループOの言語はオーストロアジア語族オーストロネシア語族に近いように感じる。または、オーストロアジア語族やとオーストロネシア語族とシナチベット語族がY染色体ハプログループOに対応する大きな語族である。

N系統語族

 仮説:ウラル語族がY染色体ハプログループNに対応する語族である。

 ウラル語族はY染色体ハプログループNに対応する。フィンランド人のY染色体ハプログループはNであり、かつ彼らの言語はウラル語族である。俺の印象では、フィンランド人はモンゴロイド人種系統に遺伝的にも言語的にも支配されたのだろう。

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