シナ・チベット語族は漢民族(Y染色体ハプログループO)の言語かチベット人(Y染色体ハプログループD)の言語であるか?

言語
https://unsplash.com/photos/MTcz2q0HlNY
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 シナ・チベット語族は、インド・ヨーロッパ語族に次いで2番目に話者数が多く、計約15億人に上り、中国語、ビルマ語、チベット語をはじめとする400種以上の言語と方言を含む。シナ・チベット語族の発祥地と時期については、言語学者の間で論争があり、「北方起源仮説」では、約4000~6000年前に中国北部の黄河流域に出現したとされ、「南西起源仮説」では、9000年以上前に東アジアの南西部に出現したとされる。

今回、Li Jinたちの研究グループは、シナ・チベット語の辞書に記載された109の単語の根源的意味の統計解析を行い、シナ・チベット語は約5900年前に分岐した可能性が非常に高く、北方起源仮説に合致すると結論付けた。シナ・チベット語が2つの言語群に分かれたのは、西方のチベットと南方のミャンマーに移動した集団と、東方と南方に移動して漢民族となった集団に分岐した時だったと考えられている。

https://www.natureasia.com/ja-jp/research/highlight/12934

 チベット人はY染色体ハプログループD系統を持つ。それに対して、漢人はY染色体ハプログループOを持つ。もし俺らが「語族の数え上げ仮説」を採用するならば、そのとき、シナ・チベット語族という単語は仮説に反する。

俺らは「シナ語族(漢語族)」か「チベット語族」という単語を採用する必要がある。以下では、俺はシナ・チベット語族に関する俺の違和感を提示するつもりである。Y染色体ハプログループOもY染色体ハプログループDも自己や確固たる実体を持たないように思える。

Y染色体ハプログループJ(セム語族)やY染色体ハプログループE(ハム語族)やY染色体ハプログループR(印欧語族)の場合、彼らがどんな言語を自己の言語としていたのかをはっきりと把握することができる。

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シナ・チベット語族

漢語族(O系統)の場合

 漢語族(O系統)の場合:Y染色体ハプログループO系統がシナ・チベット語族の創始者である。

 Y染色体ハプログループO系統がシナ・チベット語族の創始者である。もし日本語やアイヌ語がY染色体ハプログループD系統の言語でないならば、このとき、Y染色体ハプログループDは自己の言語を持たない。シナ・チベット語族のチベットの部分がY染色体ハプログループO系統のチベット人になる。

個人的には、Y染色体ハプログループOの語族はオーストロネシア語族やオーストロネシア語族やタイ・カダイ語族であるように感じる。

チベット語族(D系統)の場合

 チベット語族(D系統)の場合:Y染色体ハプログループD系統がシナ・チベット語族の創始者である。

 Y染色体ハプログループD系統がシナ・チベット語族の創始者である。このとき、Y染色体ハプログループOは自己の言語を持たない。下記では、黄河ゴースト集団が仮定されている。もしこの集団のY染色体ハプログループがD系統であるならば、そのとき、Y染色体ハプログループD系統がシナ・チベット語族の創始者であるかもしれない。

 チベット人のゲノムの2/3は、アジア東部の初期農耕民で現代にも子孫を残してはいるものの、その遺伝的構成そのものは失われてしまった「黄河ゴースト集団」に由来し、残りの1/3はチベット在来の狩猟採集民集団に由来する、と推測されています。

https://sicambre.at.webry.info/201904/article_37.html

いつY染色体ハプログループD系統のチベット人がチベット高原へと流入したのかは不明である。同様に、いつY染色体ハプログループD系統の日本人が日本列島へとやってきたのかも不明である。氷河期が終わった後に、彼らが農耕を黄河周辺で営んだ後に、彼らはチベット高原や日本列島へと移動した可能性もあるだろう。

ただし、もし染色体ハプログループD系統がシナ・チベット語族の創始者であるならば、Y染色体ハプログループO系統の言語は基層言語として残っているように思える。例えば、ゲルマン語には基層言語としてY染色体ハプログループIの言語が残っているように感じる。

Q語族(Q系統)の場合

 Q語族(Q系統)の場合:Y染色体ハプログループQ系統がシナ・チベット語族の創始者である。

 Y染色体ハプログループQ系統がシナ・チベット語族の創始者である。下記では、周王朝の統治者がY染色体ハプログループQを持っていたことから、Q系統が憶測されている。しかし、シナ・チベット語族の拡散の時期が周王朝と異なるだろう。

 シナ・チベット語族の話者はY染色体ハプログループO2、特にOa2b1-M134と関連している[57]。ただしチベット人には東アジア最古層のD系統が最大49%の高頻度でみられる[58]。一方で周時代の中国北部の古人骨からは、ハプログループQ (Y染色体)が59%の高頻度で見つかっており[59]、元来のシナ・チベット語の担い手としてQ系統が想定できるかもしれない。

https://ja.wikipedia.org/wiki/シナ・チベット語族

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